現地レポート|日本画と江戸染が生んだ、新しい浴衣デザイン
- HIRONORI YO
- 7月20日
- 読了時間: 2分

先般、ギャラリー巡りで伊勢丹浦和店を訪れました。美術サロンでは、雑誌『Art Collectors’』の人気企画「完売作家特集」で紹介された作家8名による新作展が開催されていました。
会場では、日本画家の宮下真理子さんが在廊されており、作品について直接お話を伺う機会がありました。
(宮下さんの日本画、競馬場まで行かれてサラブレッドを描かれているとのこと)

特に印象に残ったのが、宮下さんが絵柄を制作し、江戸染の職人が染め上げた浴衣コレクションです。サラブレッドをモチーフにしたデザインは、伝統的な浴衣のイメージとは異なる、現代的で力強い印象を受けました。黒色の作品に描かれた馬の柄は「馬九行久(うまくいく)」と読み、万事が順調に進むという縁起の良い意味が込められているそうです。
(浴衣の図柄)

宮下さんのお話では、かつては日本画家が染物の図案を手掛けることも多かったものの、現在ではそのような機会が少なくなり、過去の図案を繰り返し使用する商品も少なくないとのことでした。
伝統工芸を守ることは、過去のデザインをそのまま残すことだけではありません。現代の作家が新しい図案を生み出し、職人の技術によって形にすることで、伝統工芸に新しい魅力と市場を生み出すことができます。
今回の浴衣は、作家の創造力と職人の技術を組み合わせることで、伝統工芸を現代の商品として更新できることを示す、興味深い事例だと感じました。



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