世界のアート市場2026から見える「次の波」
- HIRONORI YO
- 5月7日
- 読了時間: 2分

Art BaselとUBSが共同発表した「Art Market Report 2026」を読むと、世界のアート市場が再び成長局面に入りつつあることが見えてくる。2025年の市場規模は約596億ドル、前年比4%増。特に公開オークション市場は9%増と、市場回復を牽引した。
個人的に面白いと思ったのは、アート市場がグローバル資本の動きと強く連動している点である。
現在、市場の76%を
米国 44%
英国 18%
中国 14%
の3か国が占めている。
特に中国市場は、不動産不況の影響を受けながらも世界第3位を維持しており、富裕層による文化資本への投資需要の大きさを感じる。
上海にいた頃から感じていたが、現地のエリートサラリーマンや富裕層は、日本よりも「文化資本」を持つ意識が強い印象がある。
一方、日本市場は世界的に見るとまだ小さい。
日本は個人金融資産が大きい一方で、「投資」や「文化資本」に資金が流れにくい構造が長く続いてきた。
ただ最近は、
アートフェア拡大
インバウンド増加
富裕層マーケット形成
ホテルやオフィスにおけるアート活用
など、少しずつ変化の兆しも見えている。
また、パンデミックで拡大したオンライン販売比率は15%まで低下し、対面取引への回帰も進んでいる。インターネット時代になっても、最後は「実物を見る」「空間を体験する」というリアル価値が重要である点は、非常に興味深い。
個人的には、今後の日本市場は、
NISAなどを通じて「金融資産」への投資が一般化した後、次は「文化資産」へ
一部のお金が流れ始める可能性があると感じている。
アート市場は単なる趣味の世界ではなく、金融・不動産・文化・国際ビジネスが交差する市場へ変化し始めているのかもしれない。



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