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世界のアート市場2026から見える「次の波」



Art BaselとUBSが共同発表した「Art Market Report 2026」を読むと、世界のアート市場が再び成長局面に入りつつあることが見えてくる。2025年の市場規模は約596億ドル、前年比4%増。特に公開オークション市場は9%増と、市場回復を牽引した。

個人的に面白いと思ったのは、アート市場がグローバル資本の動きと強く連動している点である。


現在、市場の76%を

  • 米国 44%

  • 英国 18%

  • 中国 14%

の3か国が占めている。


特に中国市場は、不動産不況の影響を受けながらも世界第3位を維持しており、富裕層による文化資本への投資需要の大きさを感じる。

上海にいた頃から感じていたが、現地のエリートサラリーマンや富裕層は、日本よりも「文化資本」を持つ意識が強い印象がある。


一方、日本市場は世界的に見るとまだ小さい。

日本は個人金融資産が大きい一方で、「投資」や「文化資本」に資金が流れにくい構造が長く続いてきた。


ただ最近は、

  • アートフェア拡大

  • インバウンド増加

  • 富裕層マーケット形成

  • ホテルやオフィスにおけるアート活用

など、少しずつ変化の兆しも見えている。


また、パンデミックで拡大したオンライン販売比率は15%まで低下し、対面取引への回帰も進んでいる。インターネット時代になっても、最後は「実物を見る」「空間を体験する」というリアル価値が重要である点は、非常に興味深い。


個人的には、今後の日本市場は、

NISAなどを通じて「金融資産」への投資が一般化した後、次は「文化資産」へ

一部のお金が流れ始める可能性があると感じている。

アート市場は単なる趣味の世界ではなく、金融・不動産・文化・国際ビジネスが交差する市場へ変化し始めているのかもしれない。



参考文献


 
 
 

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